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退去費用をなるべく安く抑える方法【実体験】

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引越しは何かとお金がかかる。新しい物件の入居費用、仲介手数料、そして、住んでいた物件の退去費用。実はこの退去費用をめぐるトラブルは後を立たなくて実際、高額な退去費用を請求してくる悪質な業者も存在する。

 

何よりも無駄にお金を払うのが嫌いな俺は引越しをしたタイミングで業者とバトった。もちろん退去費用をめぐる戦いだ。その一部始終を今回は共有したい。

 

 

【前提】退去費用は高めに請求されるもの

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退去費用は高めに請求されるケースが多い。というのも、既存の入居者が退去をした後に自分が住んでいた居室を確認するわけでもないから見えないサービスにお金を支払うのと同義だからなんだ。だからこそ、業者の人間は高めに見積もりを弾き出すし、あり得ない退去費用を請求されるケースはザラにある。

 

入居者は自分でできる対策をしておく

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少しでも請求金額を減らしたいならまずは部屋の清掃を念入りに行うことをオススメする。基本的にハウスクリーニング費用が退去時には請求されるから清掃をしておく必要はないという不動産屋も多いんだけど、ある程度部屋をきれいにしておくことでハウスクリーニング代を値切ることができる場合がある。

 

契約書・ガイドラインの内容を確認しておく

次に契約書の内容を確認して、請求されるはずのない費用がないかを確認しておきたい。例えば、家具を置いていた跡の床の凹みだったり、冷蔵庫下の結露による床の痛みは原状回復のための修繕費を請求できない場合が多い。無知だと平気で請求してくるから予め支払う必要がない箇所をわかる範囲で理解しておいてほしい。

 

住宅:「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」について - 国土交通省

 

実際の俺の退去騒動

ここから俺が実際に体験した退去時の業者とのやり取りについてまとめておく。ちなみにかなり長い上にクレーマーのような内容も一部あるから読みたくない人は読まなくてもいい。結論から言っておくと最初の見積もり金額の1/3の値段で退去費用は落ち着いた。

 

【入居時の条件】ハウスクリーニング代を請求しない約束

俺の場合、物件に入居した際に原状回復がされていなかった。前の入居者の髪の毛は落ちているし、なんならワックスの下に髪の毛が入り込んでいたんだ。すぐに写真を撮影し、業者に連絡、現場を確認してもらった。この時、業者は非を認め、ハウスクリーニング代は退去時に請求しないという約束になったんだ。

 

立ち会い当日

業者の人間が到着して退去立ち会いが始まったんだけどらここから地獄のような1時間半が幕を開ける。1ヶ所1ヶ所確認をしながらマスキングテープを業者は張り出したんだ。このテープの箇所が原状回復が必要=退去費用として請求する場所ということだった。

 

【業者の主張】ハウスクリーニング代とエアコン清掃代は固定で支払ってほしい

業者からはハウスクリーニング代とエアコン清掃代の清掃代は変動なく固定、その他はそれぞれ修繕が必要な場所ごとに金額を請求するという話があった。

 

下記がその内訳です。

  • ハウスクリーニング代 44,000円
  • エアコンの清掃代        15,000円

 

ハウスクリーニング代は頂かないと言っていたにも関わらずしっかりと請求してきた。会社に確認をしてもらうと当時の担当が離職をしているということや会社に記録がないらしい。

 

ハウスクリーニング代のことについては口頭約束だったから、契約書を交わさなかった俺にも落ち度はある。

 

壁と床の修繕費を請求してくる業者

ハウスクリーニング代とエアコン清掃代だけで退去できるわけもなく、マスキングされた壁と床の話になったんだけど、目立たないような小さい傷までしっかりとマスキングされていた。

 

冷蔵庫や洗濯機の跡までマスキングを丁寧にしてあったんだけど、当然その金額も見積りに含まれたんだ。

 

最初の見積もり案「12万円」 

  • エアコン清掃代…15,000円
  • その他修繕費…105,000円

 

しっかりとハウスクリーニング代は引かれていたんだけど、その他修繕費が高すぎる。

 

業者の言い分は下記。

  • 壁の傷→1面張り替えが必要
  • 床→家具の跡があるから張り替えが必要

 

壁一面の張り替えも意味不明なんだけど、何よりも家具の跡のある床の張り替えも請求されていたんだ。もちろん、原状回復に関するガイドラインを盾にして徹底抗戦をした。

 

見積もり案「9万円」

  • エアコン清掃代…15,000円
  • その他修繕費…75,000円

 

家具を置いていた跡の分を差し引いてこの金額。相変わらず壁一面の張り替えをしたいようだったんだけど、再度原状回復に関するガイドラインで説明をした。どうやら会社の基準でこの金額という話らしかったから、知り合いの不動産屋に確認を取った。当然、壁一面の張り替えをする必要はないという答えだったんだけど、業者も仕事だから引くわけがなく平行線。

 

埒が空きそうになかったから、裁判も検討することを伝えた。これで食い下がらなければ、本当に裁判をするのかと言われるとするつもりはなかったんだ。時間も金も勿体無いから。

 

次の見積もり「7万円」

  • エアコン清掃代…15,000円
  • その他修繕費…55,000円

 

相変わらず壁の一面張り替えをする金額としてこの金額を提示してきたんだけど、だったらさっきの金額はなんだったのか疑問符が浮かぶ。

 

逆に壁の一面張り替えをしての金額ということだったからもう少し減額できると思ってさらに交渉を進めたんだけど、業者から納得する金額を聞かれたんだ。ハウスクリーニング代までなら払うことを伝えた。

 

【最終案】「43,000円」

結局話に決着がつきそうになかったから別の日に再度打ち合わせをしたいことを伝えたんだけど、業者はそれを嫌がったんだ。根負けしたのか業者からもう43,000円でいいとの話。

 

内訳は下記。

  • エアコン清掃代…15,000円
  • その他修繕費…28,000円

 

結局最初の見積もりはなんだったのか不明

43,000円で着地した今回の退去費用の交渉なんだけど、最初の見積もりに出された120,000円の内容が今になってもわからない。目に見えないものだからこそ高額な金額をふっかけてきている可能性は少なからずあるから注意をしてほしい。

 

退去費用交渉時に準備しておきたいもの