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【実体験】元アイドルマネージャーの俺が芸能関係の仕事をおすすめしない理由10選。

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俺は以前アイドルのマネージャーをしていました。

 

この話をすると、口々に「すごいね!」「いいなぁ」と言われることがあります。

自分でも思います。たしかに「すごかった」です。

 

ただ、今になって思うのは、覚悟がないなら芸能関係の裏方で仕事をするのはやめておいた方がいいです。

 

一見すると華やかに見える芸能界。そう言った業界で仕事をしたいと思われている方も多いと思いますが、蓋を開けてみると皆さんが思っているほどまともな世界ではありません。

 

今回は雑記になりますが、元々芸能界で裏方として働いていた俺が内情を包み隠さず暴露しようと思います。

 

その上で何で俺が芸能関係で働くことをおすすめしないのかということにも触れていきますので、そう言った世界の裏方に興味がある方はぜひ最後まで読んでいただけますと幸いです。

 

こんな人におすすめ
  • 芸能界で仕事をしたい方
  • 芸能界ってどんな世界か知りたい方

 

 

 

 

俺の職歴の紹介

まず今回の記事を書くにあたって知っておいていただきたいのが、俺は以前芸能関係の裏方として仕事をしていたということです。

アイドルのマネージャーをしていました。

 

ありがたいことに仕事を通じていろんな業界の方と一緒にお仕事をさせていただきました。

 

たしかに経験値や知見というのは広がったと思いますが、皆さんが思っている以上に現場は過酷です。全然、対価と実務のバランスが取れていません。

 

俺が働いていたのは、小さすぎず大きすぎずの事務所で、担当タレントで言えば、メジャーデビューもしている程度でした。なので、大手ではありません。

 

なぜその業界で仕事をすることになったのか説明をすると、大学4年生の8月ごろに偶然、そのグループのチーフマネージャーと知り合いました。

 

そこからお手伝いをすることになり、そのまま新卒入社。

 

その年の11月に鬱病になり、翌年2月に仕事を辞めることを決めて挨拶に行ったら既に職場に席はなかったので、「ああ、話早いわー」と思いながら仕事はやめました。

 

なので、1年と半年ほど、芸能関係の裏方で仕事をしていたことになります。

 

コネ入社ということになるのでしょう。

今考えれば、なぜその時に踏みとどまらなかったのか、謎ではありますが、そもそも音楽業界で仕事をするのが俺の目標のひとつだったからと言うのがその業界に身を投じることになった原因だと思います。

 

 

あくまで自分のステップアップの踏み台として考えていましたが、結局使い倒されてボロボロになっただけという結末です。

 

ではなぜ、俺がこうもボロボロになってしまったのでしょう?

 

その理由がまさに俺がこの業界で仕事をすることをお勧めしない理由になります。

 

 

芸能関係で仕事をおすすめしない理由10選

ここからが本題です。

あくまで個人の主観と当時在籍していた会社のことが多くなるので、業界全体がこれから書く内容が全てだとは限りません。そちらだけご了承ください。

 

ただひとつ言えるのは、俺が見てきた世界はそうだった。ということです。紛れもない事実を書いていきます。

 

この内容を読んだ上で芸能関係で仕事をすることを選ぶのであれば相当覚悟が決まっていると思います。

 

仕事をしたいという人は参考程度に読んでいってください。

 

 

自分の時間は一切なく、安月給

マネージャーは激務です。

自分の時間は一切ないと思っていただいて構いません。

 

一般的な会社であれば、始業、終業と明確な仕事の始まりと終わりはありますが、一切ないです。

 

早朝にクライアントから電話がかかってくることもあります。付き合いでよくわからない飲み会に顔を出し、下っ端ゆえに全員のオモチャにされることもあります。

 

そうしてボロボロになった体で翌日も出勤をします。休日などありませんので、この動きが永遠にループすることになります。

 

大きい会社であれば、福利厚生もしっかりしていると思いますが、俺が働いていたところはまさに月月火水木金金。福利厚生も労働基準法も知らないと言った顔で仕事を突きつけてきます。

 

事務所で寝泊まりすることも多かったです。

 

にも関わらず、給料は手取り16万円。

新卒大学生の平均と言われている程度です。

 

24時間365日休みなく働いてこれではさすがに心が持ちません。

 

 

人間関係が壊滅的になる

前の項とつながりますが、休みがないので誰かと遊ぶことも彼女と過ごすこともできません。

 

時間を自分のために使えるタイミングは一切なく、1日中仕事のことを考えているか、仕事をしているかのどちらかになります。

 

休憩時間は多少はありますが、予定が詰まっていると余裕がなくなってしまい、一生仕事に追われる生活を送ることになります。

 

 

火消しは裏方の仕事

小さい事務所であろうが、炎上が1番怖いです。

 

注目が集まるので、ビジネスチャンスに変えることができるのであればさして怖がることはありませんが、タレントは人気商売なので基本的に炎上をしてしまうとマイナスにしか働かないです。

 

その火消しは当然、裏方の仕事です。

タレントに指示を出して対応させる事もありますが、裏でブレーンとして動いています。

 

所属タレントが炎上した時には火消しを、今後スキャンダルになるだろうことは事前に察知して対応をすることが求められます。

 

特に俺が働いていた事務所のような小さいところ、かつ、グループで仕事をしているので有れば、誰か1人が何かをしたときに全員の仕事がなくなってしまうリスクを背負っているのです。

 

そう言ったことから徹底した管理をして何も起きない起こさせない状況を作らなければなりません。

 

1番最悪なのは他社のタレントが絡んでいた時です。両者共に影響がないように対応できれば御の字ですが、どちらかが全責任を負うこともあります。

 

また、相手事務所の考え方次第ではありますが、潰すことを優先されることもあります。なので相手の方針を見極めて動く必要も出てきます。

 

この時も別に時間があるわけじゃないですから、仕事を後回しにして対応したりするわけです。変な仕事を増やすなと言いたいところですが、そこは割り切って仕事をしていました。

 

 

仕事内容が多すぎて1日じゃ終わらない

うちは小さい事務所だったので裏方は最小限でした。

20人近い人数を3人(うち1人は他社の出向)で管理していたのですが、どう考えても人手が足りません。

 

ちなみに3人のうち1人はチーフマネージャー。全く仕事をしていませんでした。

 

なので、実質2人で約20人の管理をするわけです。

 

すると必然的に1人当たりの仕事量が増えます。

 

ちなみに、俺がしていた仕事の内容は下記です。

  • スケジューリング
  • 会議、営業
  • タレントの管理
  • アテンド(現場同行)
  • ライブ音源の作成、セットリスト作成
  • 物販
  • 握手会の管理
  • 入場管理
  • 経理
  • 送迎
  • 企画運営
  • ケータリングの調達
  • 備品の調達
  • 掃除
  • 会場の設営
  • 音響監督
  • 接客

など…

 

アホかといってしまいたいほど膨大な仕事量です。中には専門職でなければ難しいこともあり、1から覚えるのにかなり苦労した記憶があります。

 

これが俺1人分の仕事です。

同じく出向のマネージャーもこれらの仕事をしていたので、1日にやっておくべき仕事は片付いたとしても、1日のうちにやりたい仕事は片付きません。

 

 

仕事の優先順位をつけて、事務はマルチタスクで、現場ではあくせくと動き続けるしかありませんが、それでも終わらなかったです。

 

1人の仕事が片付かなければ、仕事が終わりそうな人に仕事が投げられますから結局永遠に仕事は終わらないと言うわけです。

 

睡眠時間すらも、まともに取れていないほど激務でした。

 

裏方は評価をされづらい

当然ですが、裏方は評価をされることはありません。

 

仕事がうまくいけば、タレントの成果、上司の成果、失敗すれば下っ端の責任です。

 

自分が関わっていない仕事で謝ることがかなり多かったです。

 

一部評価をしてくれる人はいますが、それはあくまで仕事ぶりを評価してくれる外部の人だけです。

 

社内の評価が上がるわけではないので、昇給は一切なし。先述のような仕事量をこなしながら賃金も満足にもらえないとなると、本当に地獄のような毎日でした。

 

賃金で思い出しましたが、大学生時にお手伝いをしていた時には一銭たりとももらうことがなかったです。交通費も実費でした。

 

 

業界内は子供大人が多い

この業界の悪いところが空気です。

体育会系かといえばそういうわけではありません。

 

今の言葉で言う、パリピ」と「体育会系」のハイブリッドです。

 

基本的に相手のご機嫌とりをしていく必要がありますから、プライドは捨てなければいけません。

 

その当時のことを考えればですが、俺は脱げと言われたら脱いでいたでしょう。

それくらい目上の人の指示は絶対的でした。

 

もちろんタレントには汚れ仕事はさせませんでしたが、裏方がそれをしたところで多少の仕事をもらうことはできても、後々に繋がるかといえばそうじゃないのが苦しいところでした。

 

面白ければそれでいい。というエンタメ脳の持ち主ばかりなので、人間としての尊厳を捨てる覚悟で仕事に取り組む必要があります。

 

 

 

タレントの安売りはしないように心掛けなければならない

文面だけ見れば当然のことですが、タレントに仕事を依頼する人は選ぶ権利があります。

 

タレントの使用料は基本的に言い値になります。安すぎては会社が回りませんし、高すぎたら他のタレントを使うことを検討されることもあります。

 

この辺りのバランスをしっかり考えなくてはいけません。

 

どれだけお客さんが、自社を求めてくれているのかをしっかり検討して話を聞く必要があります。その上でプレゼンをし、選んでいただく必要があります。

 

売るのは物ではなく、サービスという目に見えない物ですし、当日になるまでどれだけ結果が残されるのか保証がされている物でもありません。

 

その上で選んでいただく努力を惜しまないことが大切になりますが、安売りは絶対にNGです。

 

難しいことではありますが、価値を感じていただくように営業をしなくてはなりません。

 

 

タレントの管理と変化に気づかなくてはならない

タレントの教育は本当に大変です。

俺が会ってきた子の中で完璧に常識人だと思った人は1人もいませんでした。

 

表舞台に立つ子はそれなりに自分に自信がある子が多いです。自分が絶対的で世界のルールとでも言いたい子が多かった印象です。

 

なので、それぞれパーソナルに向き合ってあげなくてはなりません。

 

明確な目標がある子もいれば、なんとなくアイドルをやっている子もいました。

 

それに仕事に関して相談ができる相手が少ないので、抱え込んでしまう子もいました。

 

小さな変化ですら、キャッチをしてあげないと潰れてしまうのでひとりひとりをしっかり管理してあげる必要があります。

 

それを先述の激務の中でこなすのです。

 

 

時に辛辣な言葉をかける必要がある

もちろんですが、所属タレントの体調や体型の変化にも気をつけなくてはなりません。

 

前の項では、寄り添うようなことを言いましたが、はっきりと伝えることは伝えないと伝わらない子が多いです。

 

年頃の女の子に絶対言ってはいけないセリフだと思いますが、「太った?」などの言葉もかけてあげるのが仕事になります。

 

ちなみに嫌われます。

それが仕事に繋がるので、心を無にして言っていましたが、年頃の女の子にハッキリと物を言うのは想像よりもエネルギーを使います。

 

 

常識は通用しない世界だと思っておいた方がいい

全ての話に通じることだと思いますが、常識なんてないです。

 

社会人として当たり前だと思っていることもそうじゃないですし、何かが起こった時には自分の腹を切る覚悟で対応をして何事もなかったかのように装うアドリブ力も必要となります。

 

 

まとめ

総合して言えるのは、どれだけ自分を犠牲にして他人のために全力で時間と労力を使えるか。というのが、仕事をしていても働いていける基準になると思います。

 

俺は自分の大切な人のためにならそれはできるのですが、仕事の間柄でそこまで労力と時間を使うことはできませんでした。

 

やる気があるからなんとかなると言う物でもありません。

 

今回書いたのはマネージャーとして、が題材ですので、マネージャー志望の方は参考にしてみてください。

 

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