トースターで有名なバルミューダがついにスマホ事業にも参入したということで話題になっている。突然のことだったし、なぜこのタイミングなのか意味はわからないけど日本人はブランドが大好きだから一定数の需要はあると思う。とはいえ、Appleのブランド力には勝てない。
ただ世間の声は厳しくてBALMUDA phoneはあまりコスパの悪さで話題になる始末。個人的にはわざわざ調べる必要もないと思うんだけど、少しでも購入して後悔する人を減らすためにあらかじめここで警鐘を鳴らしておきたい。
BALMUDAとは
そもそもバルミューダとはということから説明しておきたい。スタイリッシュなデザインの家電を販売している家電メーカーで日本の電機メーカー。主力商品はトースターやレンジなど、製品数は少ないながら多くのジャンルに手を広げているのが特徴のメーカー。国産かつスタイリッシュさが人気の秘訣らしい。
【結論】BALMUDA phoneはゴミ
はっきり言ってBALMUDA phoneはゴミ。昨年発売されているスマホにスペックは負けているし、 価格は高いから。マジで競合に勝てるところが一つもない。
BALMUDA phoneのスペック
というわけで根拠もなしにゴミ呼ばわりは失礼だから、まずはBALMUDA phoneのスペックから見ていきたい。スペックは下記。(メーカー公表値)
- ディスプレイ 4.9
- 解像度 1920×1080
- CPU Snapdragon 765
- メモリ 6GB
- ストレージ 128GB
- バッテリー 2500(Qi充電)
- 認証 指紋のみ
- 財布機能 対応
- デュアルSIM 非対応
- サイズ 138
- 価格 104,800(公式)、143,280円(ソフトバンク)
一応大手キャリアからはソフトバンクが販売しているんだけど、高すぎ。
Pixel 4a 5Gなら6万円でハイスペック
昨年発売されたGoogleのスマホpixel 4a 5Gと比べてみると一目瞭然。BALMUDA phoneが勝てるのは重量の軽さが30g軽いということと無線充電に対応していることくらい。他全て負けているのにも関わらず、本体代は40,000円も差がある。いくらなんでも高すぎ。
BALMUDA phoneは弱点だらけ
さらに他の会社のスマホと比較しなくても弱点が目立つのが残念。スマホ単体で見てもユーザーにとってのデメリットを詰め合わせたかのような仕上がりなんだ。もはや意味がわからない。
- 厚み1.3センチは厚すぎ
- バッテリー2,500mAhは少なすぎ
- 背面プラスチック
- シングルスピーカー
- ディスプレイが液晶の60Hz
- デュアルSIM非対応
- 防水性能なし
- カメラはシングル
もはや何年前のスマホなのか疑問に思えてしまう要素がてんこ盛り。最新機種という概念が試されている。
存在価値はあるのかが不明
この携帯自体に存在価値があるのかがそもそもわからない。なぜなら100,000円も出せばiPhoneも買えてしまうし、pixelだって余裕で買える。そんな中敢えてBALMUDA phoneを選ぶメリットは消費者にはない。
しかも、値段だけじゃなくてスペックも完敗しているとなればなおのこと。つまりゴミ。
スマホ市場は価格競争の時代
さらにスマホの進化は頭打ち感があって、今は良い商品をどれだけ低価格で売るかの競争が始まっているんだ。だから、このBALMUDA phoneは時代に逆行している風雲児ではある。ゴミ。
BALMUDAが敢えてゴミスマホを発売した理由
マーケティングで生きてきたBALMUDAがこのスペックでこの金額で消費者を納得させることが難しいというのはわかっていたはず。ゴミということをわかって敢えてあっているのがバルミューダ。
バルミューダの製品はそもそもシェア率No. 1を狙うような大衆向けのものじゃない。バルミューダの戦略は高い製品を少ない消費者に買わせる方法に他ならない。それで黒字化させているわけ。つまりバルミューダはBALMUDA phoneを発売したんだけど、そのスタンスは崩していない。むしろそのスタンスのままスマホ市場にも参入してきたというわけなんだ。
スマホ参入の広告効果は絶大
スマホとなるとバルミューダが普段から取り扱っている家電と比べると段違いで注目を一気に集めることができる。なぜなら、国産メーカーが唐突に参入すること自体が珍しいから。
それにスマホは日本人の生活には欠かせないデバイスだから、話題になってしまう。悔しいけどマーケティングの腕は一流なのがBALMUDAなんだ。
BALMUDA phoneのターゲットは情弱
間違いなく今回のBALMUDA phoneのターゲットは情弱。というのも、スマホは数値で良し悪しが判断されるものだから。実際にリリースが発表された段階から誰が買うんだよという世間の声が噴出していたんだけど、それでも発売したということはある程度売れると踏んでいるから。
実際ブランド名に弱い情弱はバルミューダの名前を冠しているだけで手を出してしまうということもあると思う。恐るべし。
BALMUDA phoneのシリーズ化はない
今回のBALMUDA phoneのリリースで世間にゴミさ加減がバレてしまった。しかも、会社としてバルミューダはそういう会社だという悪印象を持つ人も増えたと思う。現に俺がその中の一人。
続編を出したところで売れないし、BALMUDA phoneを買った消費者も使ううちにそのゴミさ加減に気づいていく。というか気づかれるのも時間の問題。ただバルミューダの広告塔としての役割は全うしていたし、スマホとしての存在意義はないけど、戦略としての存在意義はあったんじゃないかという着地点。