Apple Watch series 7とApple Watch SEの違いと選び方
過去にApple Watchを紹介する記事を書いたんだけど、この時俺はApple Watch SEを買う方がおすすめだと強く念押しをしているんだ。もちろんそれには理由があるんだけど、詳しく解説をしていなかったから今回はそれを書いている。もう一度言うけどこだわりがなければ、Apple Watch SEがおすすめ。
- Apple Watch series 7とApple Watch SEならSEがおすすめ
- Apple Watch series 7とApple Watch SEの違いを徹底比較!
- 【まとめ】Apple Watchを購入するのであればSEがおすすめ
Apple Watch series 7とApple Watch SEならSEがおすすめ
コストパフォーマンスで考えるのであれば、Apple Watch SEがおすすめ。詳細はこの後解説するんだけど、1番の決め手は機能に対して安いから。
ここ最近のスマホ市場ならびに周辺機器市場は「安かろう悪かろう」なんて時代は終わっていて、「安く高品質」がメインテーマになりつつあるんだ。Apple Watchも同じで、価格が安いApple Watch SEに軍配があがったというわけ。
Apple Watch series 7とApple Watch SEを機能的に見比べると実は大差はなくて、なんなら92%くらいはいっしょ。
Apple Watch series 7のメリット・デメリット
Apple Watch series 7は実はseries 6からほぼ進化していない。大きな変化で言えばディスプレイが20%拡大したのでパッと見の印象が違うくらい。価格が非常に高いんだけど、デザインにこだわりたいという方のニーズに合致する高級志向のApple Watchなんだ。
series 7のメリット
- 20%大きいディスプレイ
- ケースの素材を選ぶことが可能
- 血中酸素濃度を測定できる(新機能)
- ディスプレイの常時表示対応
- ステンレス、チタニウムケースなど見た目が高級
- 充電速度が33%増加
- ボディは5色展開(SEは3色)
series 7のデメリット
- とにかく高い
- SEと機能で見れば大差ない
- U1チップの使い所が不明
Apple Watch SEのメリット・デメリット
Apple Watch SEはiPhone SEと同じく旧作のボディを使うことで低価格を実現したモデル。十分すぎるスペックだし、必要な機能は一式搭載されているからApple Watchの中でも最もコスパがいい機種と言える。
価格もseries 3より1万円高く、series 6よりも2万円安いという絶妙なライン。高すぎず安すぎず。
SEのメリット
- 必要な機能を十分に搭載
- series 3より快適に使える
- ディスプレイサイズはseries 6と同じ
- 手を出しやすい価格
SEのデメリット
- 心電図アプリに未対応
- ケースの素材が選べない
- 常時表示機能がない
Apple Watch series 7とApple Watch SEの違いを徹底比較!
Apple Watchを購入する上で気になるのがその違いなんだけど、series 7とSEの機能の差はほとんどない。
機能の違い
series 7 | SE | |
GPS | 搭載 | 搭載 |
コンパス | 搭載 | 搭載 |
気圧高度計 | 搭載 | 搭載 |
耐水性能 | 50m | 50m |
血中酸素濃度センサー | 搭載 | 非搭載 |
電気心拍センサー | 搭載 | 非搭載 |
心拍センサー | 第3世代 | 第2世代 |
加速度センサー |
32G 転倒検出可 |
32G 転倒検出可 |
ジャイロスコープ | series 3より進化 | series3より進化 |
スピーカー | series 3より50%up | series 3より50%up |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 5.0 |
マイク | 搭載 | 搭載 |
Apple Pay | 対応 | 対応 |
ストレージ | 32GB | 32GB |
ケース | 選択可 | 選択不可 |
実は機能面で見てもこの程度の違いしかない。大きな違いとしてseries 7から対応している血中酸素濃度センサーと電気心拍センサーにはSEは対応をしていないくらい。
ただ心拍数を測ることは可能だし、転倒検出、コンパスも搭載されているんだ。SEでも十分にApple Watchとしての機能は搭載されているから、強いこだわりがないのであればApple Watch SEがおすすめ。
series 7であれば現行の最新機種(2022年現在)ということからすべての機能が使える。
ディスプレイの違い
Apple Watch series 7とApple Watch SEの大きな違いとしてはディスプレイが挙げられるんだけど、series 7は常時表示に対応し、series 6よりも手首を下げた状態で70%も明るくなっているらしい。
さらに縁が削られたことでディスプレイが大きくなり、全く印象が違ったものに見える。
series 7 | SE |
45mm 396 × 484 ピクセル 1143㎟の表示領域 ディスプレイサイズ 20%up |
44mm 368 × 448 ピクセル 977㎟の表示領域 series 3より30%大きいディスプレイ |
41mm 352 × 430 ピクセル 904㎟の表示領域 ディスプレイサイズ20%up |
40mm 324 × 394 ピクセル 759㎟の表示領域 series 3より30%大きいディスプレイ |
OLED常時表示Retinaディスプレイ 1,000ニトの輝度 |
LTPO OLED Retinaディスプレイ 1,000ニトの輝度 |
series 7とSEの大きな違いとしては2点。
- ディスプレイの常時表示
- ディスプレイサイズ
この2点が大きな違いなんだ。省電力効果のあるLTPO技術はSEにも搭載されている。
常時表示は、名前の通りApple Watchの文字盤が常時表示されたままになるんだけど、Apple Watchは手首を上げると即座に画面表示をする優秀さを併せ持っているから、わざわざ常時表示を選ぶ必要はない。常時表示機能を使うことでバッテリー持ちは悪くなってしまう。
デザインの違い
時計を選ぶ上で欠かせないのがその"デザイン"。誰しもせっかく時計をつけるのであればかっこいい時計をつけたいと思うのも当然だから、一応言及しておく。
series7 | SE | |
材質 |
|
|
カラー(アルミ) |
|
|
ブランド |
series7はディスプレイの縁が広がっているから、従来のApple Watchと比較をしても違った印象を受ける。バリエーション豊かな中から自分だけのApple Watchを見つけたいと言う方にはseries 7がおすすめ。高級ブランドHERMESとのコラボモデルもあるから、好きな人はそれを選んでもいい。
サイズ、重さの違い
続いてサイズ感と重さの違い。
series 7 | SE | |
サイズ | 45mm、41mm | 44mm、40mm |
SEの方が微妙に小さい。
縦(mm) | 横(mm) | 厚さ(mm) | 重さ(g) | |
series 7 41mm GPS | 41 | 35 | 10.7 | 32 |
series 7 41mm Cellular | 41 | 35 | 10.7 | 32 |
series 7 45mm GPS | 45 | 38 | 10.7 | 38.8 |
series 7 45mm Cellular | 45 | 38 | 10.7 | 38.8 |
SE 40mm GPS | 40 | 34 | 10.7 | 30.5 |
SE 40mm Cellular | 40 | 34 | 10.7 | 30.7 |
SE 44mm GPS | 44 | 38 | 10.7 | 36.2 |
SE 44mm Cellular | 44 | 38 | 10.7 | 36.4 |
この比較をしてみるとSEとseries7の各小さいモデル(series 7 41mm、SE 40mm)は縦幅、横幅共に1mmの違いがあるのに対し、大きいモデル(series 7 45mm、SE 44mm)は横幅は同じで縦幅のみ1mm大きくなっているくらい。
元々小さいものだから、少しの大きさの変化で受ける印象は大きく変わる。重量も変わっているけど、大差はないから、そこまで気にする必要はない。
チップの性能差
Apple Watchも電子機器、ということでチップの性能差が動作の違いになる。Apple Watch series 7はseries 6と同じCPUを搭載。対するSEはseries 5と同じCPUが搭載されているんだ。
公式からのアナウンスでは最大20%性能が向上しているとのことなんだけど、どちらも快適に使用ができるから、優劣の差はほぼないと思って問題ない。
series 7にはU1チップが搭載されているけど、細かい位置情報がわかる程度で今のところ使い道があるかと言われると微妙。今後のiPhone、Apple Watchのアップデートで新たにU1チップの真価が発揮されるタイミングが来るまではそれほど必要がない。
series 7 | SE | |
チップ |
64ビットデュアルコア S7プロセッサ |
64ビットデュアルコア S5プロセッサ |
ワイヤレスチップ | W3 | W3 |
U1チップ | 搭載 | 非搭載 |
情報処理という観点から見るとあまり性能差はない。
バッテリー
スマートウォッチで一番重要視したいのが"バッテリー"だと言う人が多いんだけど、残念ながらバッテリーにも性能差はない。充電速度に関してはseries 7は33%充電速度を高速化することを実現しているけど、Apple Watchの充電持ちの悪さは健在。
series 7 | SE | |
バッテリー | 最大18時間(常時表示) | 最大18時間 |
充電 | 磁気充電ケーブル(33%充電速度が早い) | 磁気充電ケーブル |
1日1回の充電をしていればApple Watch SEでも1日くらいであれば余裕で使うことができる。それでも心配だと言う方は充電速度が早いseries 7がおすすめ。
価格の比較
series 7は前のモデルseries 6より価格が値上がりしていて、SEと7のそれぞれの一番安いモデルだけで見てもその差額は16,000円ほどある。
3万円台で購入できるSEと約5万円で購入できるseries 7の価格比較はそれなりにインパクトがある。
全て税込 | series 7 | SE |
GPS | 48,800円 | 32,800円 |
GPS+Cellular | 60,800円 | 38,800円 |
SEでも十分にApple Watchの機能を使うことができる上に金額が安いことを考えるとApple Watch SEとseries 7のどちらがいいか悩んでいるのであれば間違いなくApple Watch SEがおすすめ。
【まとめ】Apple Watchを購入するのであればSEがおすすめ
最後にApple Watch series 7とSEの大きな違いをまとめておく。
- 常時表示機能
- 血中酸素濃度アプリ
- 電気心拍センサー
- U1チップ
- ステンレス、チタニウムボディ
さまざまな比較をしたけど、こだわりがないならApple Watch SEを選んだ方がいい。コストパフォーマンスだけで考えるのであればApple Watch SEが確実におすすめ。