世の中はさまざまな仕事で溢れかえっているんだけど、継続は力なりという時代は昔の話。今は世間も早く見切って新しいことに取り組むというトライ&エラー的な考え方が浸透してきている。
思えば俺も4年くらい継続できたのは義務教育と大学くらいだから、世間がついに俺に追いついてきている感がある。今回はそんな経験だけは豊富な俺が将来役立つ仕事と役に立たない仕事を紹介したい。アルバイト選びと就職に役立ててほしい。
- アルバイトとして働くのは、正社員と違う
- アルバイトは経験を積むところ
- 正社員とアルバイトとの大差がないのが現代日本
- 俺のアルバイト経験
- 本屋バイト
- 塾講師バイト
- 芸能マネージャーバイト
- パチンコ屋バイト
- 俺の正社員経験
- 芸能マネージャー正社員
- パチンコ屋正社員
- 不動産業正社員
- 所詮は仕事、辞めるのも選択肢
- バイトが一番いい期間
アルバイトとして働くのは、正社員と違う
当然アルバイトで働くなら責任を持って全てに全うしてほしい。なんてことはない。
むしろアルバイトは雇用主が安く労働力を買うためのシステムなんだから、無駄にアルバイトに力を入れることはない。得られるものがなければやめればいいし、やめたければやめたらいい。
なぜなら、働き口は死ぬほどあるから。雇用主としても同じで労働力は世間に溢れているから見切りをつけるのは早いに越したことはない。
アルバイトのNG行為
アルバイトとして一番やってはいけないことは、「人手が足りないからやめられない」とか「バイトリーダーになったから責任を感じる」ということ。わざわざ安い賃金で責任を感じたり、責任を増やす行為はする必要はない。賃金が大幅に上がるとかなら別。自分を安売りする必要は一切ないから、面倒ならバックレるくらいの気持ちでいたほうがいい。
アルバイトは経験を積むところ
そもそもアルバイトの賃金が安いのは責任も知識も求められてないから。アルバイトでできる作業は誰でもできる単純作業ばかりだから得るものが少ない。
大体1ヶ月で仕事を覚えてあとはダラダラと仕事をし続けることになる。しかも、賃金は上がらないし安い。だったら長く働く必要性はよっぽどない。次の職場を選んでスキルを得る方がよっぽど生産的なんだ。
アルバイトの価値は「経験」
多くの学生のアルバイトを選ぶ基準は給料になると思うんだけど、給料を基準に仕事を選ぶのはおすすめしない。圧倒的に大切になるのは「どれだけの経験、スキルを得られるのか」なんだ。
社会人になれば数百円の時給は誤差だし、むしろ経験値があった方が社会人になってから有利なのはいうまでもない。
ノーリスクで経験を積める期間なんて学生とフリーターくらいなんだから経験を取った方がいい。
正社員とアルバイトとの大差がないのが現代日本
つらつらとアルバイトについて書いてきたんだけど、実は俺は28歳にして既に3業種も渡り歩いている。おいおい、アルバイトのうちだけしかそういうことはできないんじゃないの?という声が聞こえてきそうだけど、実は正社員も今は同じ。
正社員も今後のことが見えなくなったり、得るものがなくなったらよっぽど好条件じゃない限りやめてしまった方がいい。なぜなら、日本の雇用システムがゴミだから。
正社員=待遇がいいわけじゃない
一般的にアルバイトと正社員を比較すると圧倒的に正社員の方がイメージがいいと思うんだけど、悲しいかな絶対的にそうだとは言えないのが現実。
実収入を計算してみるとアルバイトとほぼかわらないことも多いし、何より大人になると出費が増えるだけだから、アルバイトと同等程度の収入だと自分の首を絞めているに他ならない。
むしろ、小さな違いしかないならアルバイトをしていた方がマシなくらい。責任があるのに待遇が微妙なのは割に合わない。
正社員になるならキャリアアップができるところがおすすめ
今となっては企業も定年まで働くことを求めてこないし、むしろ辞めることも念頭において考えている。だからこそ就職斡旋ビジネスが世の中に蔓延っているわけ。それだけ労働力の入れ替わりが激しいということなんだ。
というのも、同じ会社で勤め上げる難易度とキャリアアップの難易度が上がっているからで、優秀な人材はヘッドハンティングとかで引き抜かれてしまうのも世の常。だったら自分がヘッドハンティングされる側になる必要があるわけで、キャリアアップができない企業に働き続ける意味は俺はないと思う。
俺のアルバイト経験
俺が経験したアルバイトは4種。のちに正社員につながっているものもあるから、アルバイト時代と切り離して解説をしたい。
- 本屋バイト
- 塾講師バイト
- 芸能マネージャーバイト
- パチンコ屋バイト
なぜかメジャーな飲食に手を出していないのが謎すぎるけど、地味に業界は別々。
本屋バイト
どこにでもある本屋でのバイト。CDとかゲームも取り扱っているところ。
学習できることは少ない
基本的に販売業のバイトは得るものが少なくて、地味に忙しい。なんとなく流通の仕組みとか需要とかわかるようになるんだけど、本とかCDとかは消費者の好みによるから広く仕入れて売っているにすぎない。コンビニの雑誌コーナーの方がよっぽど参考になる。
それに忙しいくせに給料は高くないからよっぽど特別な理由がない限り働く必要性は皆無。
塾講師バイト
よくある個別学習の塾講師。学力至上主義の日本だからこそ需要は高くて、アルバイトを雇っている始末。普通に教員免許も持たない若造に自分の息子の今後のことを任せるってどうなの?って思っていたんだけど、俺がなんとかする問題でもないから考えるのをやめた。
教材はあるけど、基本的に教え方は自由
塾で教材はあるんだけど、教え方は自由。なぜなら、成績が上がればそれでいいから。教え方のマニュアルとかは特になかった。本当に大丈夫か日本。
とはいえ、ある種、個人任せだからある程度真摯に仕事に向き合っているなら自分で考えて成績が上がる仕組みを作ることもできる。
授業の中身より人間関係の構築が重要
実は俺は当時塾内で志望校合格率ナンバーワンを誇っていたんだけど、授業は普通のことしかしてなくて、どちらかというと子供の機嫌を取る方法を考えていた。
なぜなら、素直になった子供が最強だから。圧はほとんどかけることはなく、志望校の水準に合わせた授業をしただけ。大丈夫か日本。お陰で社会での立ち回り方とかの勉強にはなった。得るものはある。
スーツは実費
制服とかはないからスーツは実費。給料もそんなに高いわけじゃないから元を取るのは難しい。
芸能マネージャーバイト
バイトに任せるなよって思える仕事第一位。ひょんなことから手伝うことになって半年間バイトをした。あとで詳しく書くけど俺の社会人1年目の就職先。普段は経験ができないようなトラブルとかトラブルとかトラブルとかを経験できる仕事。
仕事は重労働
肉体的な労働は少ないんだけど、やることが多すぎて時間があっという間に過ぎてしまう。タレントのアテンドから、グッズの梱包、音源制作、ライブ音響に至るまで何故かやらされた。
それに毎日違うことをしなきゃいけないから退屈はしないし覚えることも多い。ただ、面倒な人付き合いが多くて、タレントをやっている人は基本的に癖が強いし、そのファンたちも熱量がやばい。毎日なぜか他人から出てくる面倒ごとで仕事が増える。
仕事のバリエーションは豊かすぎて経験にはなる
人付き合いももちろんなんだけど事務作業から現場仕事まで全て俺はやっていたから得るものはたくさんあった。というか、労働内容の豊富さは日本一の職種なんじゃないかと思う。
ただし、家に帰れないこともザラにあるし、休日はほぼない。労働基準法という枠組みから外れたアウトローな仕事なんだ。友達は減る。
パチンコ屋バイト
どこにでもあるパチンコ屋のバイト。時給が高いからそれに釣られて働く人も多いんだけど、その分バックれ率が高い。得るものはないし、退屈が一番の悪なんだと俺に気づきを与えてくれた。
給料は高いけど、足は痛い
実際の業務は基本的にホール内に立っているか歩いているかで座っている時間なんてアルバイトにはない。
しかも、客の質は悪いし、大体呼び出されるとクレームか機械の不具合。ただ、そういうことがないとほぼ突っ立ってるだけで1日が終わる。楽したいならいいかもしれないけど、思いのほか苦痛。
当時は喫煙可能だったからタバコ臭くなる
今は健康増進法の影響でパチンコ屋も分煙のところが増えているけど、俺が働いていた当時はガッツリ喫煙可能。ゆえに仕事終わりはタバコ臭くなる。
俺の正社員経験
ここからは俺が実際に正社員として会社のために身を粉にした業種を紹介したい。俺が正社員になったのは3つ。
- 芸能マネージャー正社員
- パチンコ屋正社員
- 不動産業正社員
芸能マネージャー正社員
アルバイトから見事に転身をしたんだけど、その理由は得るものが多かったから。給料は労働時間に対して安すぎるしおすすめはできない。若いうちの踏み台としてはおすすめ。退社済み。
アルバイトの頃とやることは変わらない
アルバイトの頃とやることに変化はなくて、相変わらず目まぐるしくいろいろなことをする必要があった。だからこそ毎日の生活に飽きはこないし、得るものがありすぎてグングン力だけは伸びていく。
癖のある大人たちとの付き合いが魅力
変わった業界だけあって変人が多い。正社員になるとアルバイトの頃より密接に業界人と関わる機会があったんだけど、全員が大人の皮を被った子供だった。故にずる賢い。俺の人間不信を助長した原因。お陰で世渡りだけは上手くなった。
普通という感覚が欠如する
労働基準法の外にいるような職種だから、最初こそ違和感を覚えているもののあまりに毎日が酷すぎて普通の感覚がなくなっていくのが実感できる。家に帰れなくても、寝れなくても仕方がない。体力には自信があったんだけど、当たり前のように身体がぶっ壊れた。その予兆すら感じられなくなるくらい普通という感覚はなくなる。
ちなみに給料は手取りで16万円。安すぎ。ただ経験にはなった。若いうちに遊び半分で経験するにはおすすめ。
人との会話、交渉に慣れる
基本的にタレント費用は言い値だったから、交渉ごとや会話のスキルはついた。それにファンの人の窓口にもなっていたから穏便に物事を済ませるための処世術みたいなものも身についた。心が強くなる。
パチンコ屋正社員
これもアルバイトから正社員にステップアップした。違和感を覚えている人も多いと思うんだけど、時系列としては、マネージャー→パチンコ屋バイト。つまり社会人になってフリーター期間が俺にもあった。退社済み。
社員になるとできることが増える
アルバイトとの大きな違いは配線を整えたり、新台を触れたり、売り上げ推移を確認できたりすること。あとは勝てないようにできているというのがよくわかるようになる。パチンコ屋は全力で遊技者から搾取するようになっているから、ギャンブルなんてやるもんじゃない。
客も底辺なら社員も底辺
客が底辺なのはさっきも言った通りなんだけど、社員になると同僚、上司のクズっぷりも浮き彫りになってくる。同僚は間違いなく日本の職種の中でも最低水準。常識が欠如していたり、リスクを考えられない奴が多かった。やばすぎ。
不動産業正社員
よくある不動産業なんだけど、この時代になぜか営業。時代に逆行しているような気がしてならないけど、逆に得るものが一番多かった。退社済み。
実際はノーリスクだと学べる
失敗してもいくらでもチャンスがあるというのが学べる。というのも、基本的に断られる仕事だから。チャンスは常に転がっているから足を止めているくらいなら動いた方がいいということを学ぶ場になった。
給料は歩合によるところが多いから、何も成果がなければ、社内的にも給料的にも居場所はなくなる実力至上主義。
だからこそ、下剋上が頻繁に起こる。若人にもチャンスがある。一発がでかい。
資産形成について考えるきっかけになる
不動産は資産。お客さんの話とかを聞いていると自分の今の現状のままでいいのかを考えるきっかけになった。地味にマネーリテラシーと資産運用の知識がつく。
税金について詳しくなる
大きな資産だと税金の話は回避ができないんだけど、税金についても詳しくなることができた。日本に住んでいる以上避けて通れない話だから若いうちに学んでおいて損はない。
体育会系気質は残りがち
業界的なことだけど、いまだに根性論を唱える人は多いのも事実。だるかった。得るものは多い反面、常に自分と数字と戦い続けなければいけないジレンマに陥る。
所詮は仕事、辞めるのも選択肢
俺が経験した職種を紹介したんだけど、バイトから正社員になれば変わることもあれば変わることもない職種がある。だからこそ、飛び込んでみないとわからないことがある。ただ自分の人生なんだから見切りをつけて辞めるのも選択肢のひとつなんだ。人生にさほど影響はないから。
得るものが多いほど、賃金が安かったりする
意外と不思議なのが得るものが多かったりする仕事ほど賃金が安かったりする。単純作業こそ、人が辞めてしまうからお金で縛る必要があるのかもしれない。ただ、働き手からするとそんなのは知ったことじゃない。
バイトが一番いい期間
正社員になっても、アルバイトと大して変わらないといいつつも責任はついて回るからそういう意味ではアルバイトの期間が一番いい期間なんだ。人生においてアルバイトができる期間って人にもよるけど5年〜10年前後だと思う。
その期間であれば責任に縛られることなく、自由に経験をすることができる、いわば仕事のお試し期間なんだ。せっかくなんだから、1つのバイトに従事して時間を消費してしまうのは勿体無い。広く浅く経験して多くのバイトを経験した方がいい。